記事更新:2026年10月2日
こんにちは。Gajetter | 暮らしアップデート、運営者のGioです。
ドラム式洗濯機って何がいいのか。縦型よりかなり高いモデルもあるのに、本当にそこまで便利なのか気になりますよね。
「乾燥までできてラクそう」と思う一方で、「汚れが落ちにくい」「手入れが面倒」「買って後悔した」という声を見ると、20万円前後する家電を勢いだけで選ぶのはちょっと怖いところです。
先に結論をいうと、ドラム式洗濯機の一番大きな価値は洗濯から乾燥までを自動化して、干す・取り込むという家事を減らせることです。乾燥を日常的に使う人ほどメリットが大きく、逆にほとんど外干しする人なら縦型のほうが合う場合もあります。
この記事では、人気ランキングを並べるのではなく、乾燥を使う頻度・普段の汚れ・設置条件・予算の4つを軸に、あなたにドラム式が本当に必要なのかを判断できるように整理します。
- ドラム式洗濯機の何がいいのか
- 縦型と比較した向き不向き
- 乾燥方式・電気代・手入れの違い
- 設置と乾燥容量で後悔しない選び方
ドラム式洗濯機は何がいい?

ドラム式の良さを一言で表すなら、洗濯の後半を機械へ任せられることです。
洗濯機は昔から洗う・すすぐ・脱水するところまでは自動ですが、そのあとには洗濯物を取り出し、ハンガーやピンチへ干し、乾いたら取り込み、またハンガーを片付ける作業が残ります。
ドラム式で乾燥まで運転すれば、タオルや肌着、普段着などは「入れる→ボタンを押す→乾いた衣類を取り出す」まで一気に進められます。
この差は1回だけ見ると小さく感じますが、洗濯は週に何度も繰り返す家事です。年間で考えると、干すために洗濯機の前へ戻る回数そのものを減らせるので、共働きや子育て世帯では特に効いてきます。
干す作業を減らせる
私がドラム式最大のメリットだと思うのは、やはりここです。
夜に洗濯乾燥をスタートして、朝に乾いたタオルや下着を取り出す。あるいは朝出勤する前に動かし、帰宅後に取り出す。この運用ができれば、洗濯のために天気予報を見る回数も減ります。
梅雨や花粉の季節はもちろん、ベランダが狭いマンション、夜しか洗濯できない生活でも使いやすいのが強みです。
逆に言えば、乾燥をほぼ使わないならドラム式の価値は一気に小さくなります。「ドラム式を買ったけれど結局全部干している」という使い方なら、高い本体価格や大きな設置スペースを活かし切れていません。
節水しやすいのも特徴
ドラム式は、縦型のように洗濯槽へ大量の水をためて衣類を泳がせるのではなく、ドラムを回転させて衣類を持ち上げ、落としながら洗います。
そのため、同程度の洗濯容量なら標準使用水量が少ない製品が多く、水道使用量を抑えやすいのも特徴です。
ただし「ドラム式なら必ず家計が安くなる」とまでは言えません。乾燥を使えば電気を使いますし、泥汚れを予洗いする家庭なら別に水を使うこともあります。
水道代だけを見るのではなく、乾燥まで含めたトータルコストと、家事時間をどれだけ減らせるかで見るのが現実的です。
自動投入も地味に便利
最近の中上位ドラム式で増えているのが、液体洗剤や柔軟剤の自動投入です。
毎回ボトルを持って量を測る必要がなくなり、洗濯物を入れてスタートするだけという運用に近づきます。
もちろん自動投入はドラム式だけの機能ではありません。ただ、「洗濯から乾燥までなるべく人が触らない」というドラム式の使い方とはかなり相性がいい機能です。
縦型と迷ったら4条件で判断

ドラム式と縦型に絶対的な上下関係はありません。
選ぶときは「高機能だからドラム式」ではなく、あなたの生活条件へ当てはめたほうが判断しやすくなります。
乾燥を何回使うか
まず考えたいのが、1週間に何回乾燥まで運転しそうかです。
週5〜7回のように日常的に使うなら、ドラム式の価値はかなり大きくなります。逆に月に数回しか乾燥しないのであれば、縦型+必要なときだけ浴室乾燥という選択もあります。
「乾燥が付いているから使うかも」ではなく、今の生活で干す作業をなくしたいかを考えてみてください。
普段の汚れは何か

ドラム式は、衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」を中心に洗います。
対して縦型は、水をためて衣類をかくはんしながら洗います。この構造の違いが、それぞれの得意分野につながります。
肌着、シャツ、タオルなどの日常衣類が中心なら、ドラム式を選びやすいでしょう。
一方で、毎日のように泥や砂が付いたユニフォーム、作業着などを洗う家庭では、予洗いや専用コースまで含めて考える必要があります。
ここで「ドラム式は汚れが落ちない」と単純化するのも違います。現在は温水洗浄などを備えた製品もありますし、洗浄性能は機種やコースでも変わります。
見るべきなのは、あなたの家で頻繁に発生する汚れを無理なく処理できるかです。
設置できるか
そして見落とせないのが設置です。
ドラム式は本体が大きく、前面へ扉を開くため、同じ洗濯容量の縦型より設置条件が厳しくなりやすいです。
ここは性能比較より先に確認してもいいくらい重要です。詳しい確認方法は後半でまとめます。
価格差に価値を感じるか
最後が予算です。
ドラム式は縦型より価格が高くなる傾向があります。だからこそ、「高いけれど高性能」ではなく、自分がその機能を使うのかで考える必要があります。
乾燥を毎日使って干す手間を減らせるなら、価格差に価値を感じる人も多いでしょう。
逆に外干しが好きで、自動投入もアプリも不要なら、同じ予算を大型の縦型へ回したほうが満足する場合もあります。
| 条件 | ドラム式向き | 縦型も検討 |
|---|---|---|
| 乾燥 | 日常的に使う | ほぼ外干し |
| 主な汚れ | 日常衣類中心 | 泥・砂汚れが多い |
| 設置 | 搬入・設置余裕あり | スペースが厳しい |
| 予算 | 家事時短を重視 | 購入価格を重視 |
乾燥方式で使い勝手が変わる

乾燥を重視してドラム式を選ぶなら、乾燥方式を確認せず買うのはおすすめしません。
代表的なのがヒートポンプ式とヒーター式です。
ヒートポンプ式の特徴
ヒートポンプ式は、空気中の熱を利用しながら乾燥させます。エアコンの除湿に近い仕組みを洗濯乾燥へ使うイメージです。
パナソニックも、ヒートポンプ式はヒーター式より電気代を抑えやすく、比較的低温の風で乾燥できる方式として案内しています。
乾燥を毎日使うなら、この省エネ性は積み重なってきます。
また、高温のヒーター乾燥と比べて衣類への熱負担を抑えやすいのもメリットです。
ヒーター式の特徴
ヒーター式は、ヒーターで温めた空気を使って衣類を乾燥させます。
ヒートポンプ式と比べて消費電力量が大きくなりやすい一方、比較的価格を抑えたドラム式にも採用されるため、初期費用を抑えたい人には候補になります。
ただし「ヒーター式=全部高温で同じ」というわけではありません。メーカーによって排気方法や温度制御の仕組みが違うため、候補機種の公式仕様を確認してください。
| 項目 | ヒートポンプ式 | ヒーター式 |
|---|---|---|
| 省エネ | 得意 | 消費電力量が増えやすい |
| 乾燥温度 | 比較的低温 | 方式により高め |
| 本体価格 | 高めになりやすい | 抑えた機種もある |
| 向いている人 | 乾燥を頻繁に使う | 初期費用を重視 |
乾燥をほぼ毎日使うなら、私はヒートポンプ式を優先して比較します。
一方、乾燥は雨の日だけという家庭なら、本体価格との差まで計算して選ぶのがいいでしょう。
ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機を探すなら、乾燥容量・設置寸法・お手入れ方法までセットで比較してください。
電気代は乾燥頻度で変わる

「ドラム式は電気代が高い?」という疑問も多いですが、これは洗濯だけなのか、乾燥まで使うのかで全く変わります。
そして乾燥を使うなら、1回あたりの消費電力量だけでなく月に何回乾燥するかまで考えるのがポイントです。
週1回しか使わない家庭と、365日ほぼ毎日乾燥する家庭では、乾燥方式による差の意味が変わります。
さらに、実際の電気代は衣類量、室温、コース、乾燥時間、契約している電気料金によっても変わります。
具体的な電気代は別記事で比較しているので、このページでは「毎日乾燥するなら省エネ性を重視する」と覚えておけば大丈夫です。
乾燥機付き洗濯機の電気代を徹底比較!ドラム式と縦型はどっち?
後悔しやすいポイント
ドラム式で後悔する原因は、「ドラム式そのものがダメ」ではなく、自分の生活と合っていないことが多いです。
乾燥を使わなくなった
最も分かりやすいのが、せっかくドラム式を買ったのに乾燥をほとんど使わないパターンです。
乾燥不可の服が多い、シワが気になって途中で取り出す、外干しのほうが好き、といった理由で結局毎回干しているなら、時短というメリットが小さくなります。
購入前に、普段着の洗濯表示を何枚か見てみるのもいい方法です。
手入れを続けられなかった

乾燥を使うと、衣類からかなりのホコリや糸くずが出ます。
手入れする場所は機種によって違いますが、ドアパッキン周辺、排水フィルター、乾燥経路など、メーカー指定のお手入れは必要です。
ホコリがたまって空気の流れが悪くなると、乾燥時間が長くなったり、乾きにくく感じたりする原因になります。
ここは「高いモデルなら掃除不要」と思わないほうがいいです。
最近は乾燥フィルター周辺のお手入れを減らしたモデルなどもありますが、自動で何を掃除してくれて、自分は何をしなければならないのかを取扱説明書や店頭で確認してください。
ニオイもメンテを確認
「ドラム式にしたら臭う」という場合も、原因をドラム式という方式だけに決めつけないことが大切です。
洗剤や柔軟剤の入れすぎ、槽内の汚れ、ドアパッキン周辺の汚れ、排水まわり、洗濯物の詰め込みすぎなど、複数の原因が考えられます。
槽洗浄するときも、市販品を何となく入れるのではなく、その機種で使える洗濯槽クリーナーやコースを取扱説明書で確認してください。
泥汚れの予洗いが増えた
子どもの部活や仕事で泥・砂汚れが多い家庭は、ここも要チェックです。
予洗いが毎日のように必要になるなら、「乾燥で減った手間」と「洗う前に増えた手間」のどちらが大きいかを考える必要があります。
逆に、タオルや肌着、シャツなどの一般的な洗濯物が中心なら、この問題はそれほど大きくないでしょう。
設置と容量は購入前に確認

ドラム式選びで性能以上に重要なのが、物理的に家へ入って設置できるかです。
配送当日に「入りません」となるとかなりつらいので、候補機種を決める前にメジャーを用意しましょう。
防水パンだけでは足りない
確認するのは本体の幅だけではありません。
- 防水パンの内寸
- 床から蛇口までの高さ
- 本体上に棚がある場合の高さ
- 壁から本体前面までの奥行
- ドアを開くための前方スペース
- 排水口と排水ホースの位置
パナソニックの設置案内でも、防水パンだけでなく、上部スペース、蛇口までの高さ、壁からの奥行などを確認するよう案内されています。
本体寸法ギリギリで考えるのではなく、給排水ホースや開閉スペースも含めて候補機種の据付説明書を確認してください。
搬入経路も全部測る
設置場所には入るのに、洗面所まで運べないケースもあります。
玄関、エレベーター、廊下、洗面所の入口を順番に確認してください。
特に見落としやすいのが曲がり角です。通路の幅だけなら通っても、本体を回転させる余裕がなくて曲がれないことがあります。
ドアノブ、手すり、洗面台などの出っ張りも含めて、玄関から設置位置まで実際に洗濯機が通るルートを想像して測りましょう。
かさ上げは必要な場合だけ
排水口が洗濯機の真下に来る場合などは、設置環境によってかさ上げ部材が必要になることがあります。
ただし、ドラム式だから必ず市販のかさ上げ台を使えばいいわけではありません。
本体重量、メーカーの設置条件、防水パンの形、排水ホースの位置などを確認し、必要ならメーカー指定部材や設置業者の判断を優先してください。
洗濯機のかさ上げ台は必要か?失敗しない高さ選びと確認ポイント
乾燥容量を必ず見る

容量選びでもう一つ重要なのが、洗濯容量と乾燥容量は違うという点です。
たとえば洗濯12kgの製品だからといって、12kg全部をそのまま乾燥できるわけではありません。
商品仕様には「洗濯○kg・乾燥○kg」と別々に表示されています。
ドラム式を「ボタンを押したら乾燥まで終わる家電」として使いたいなら、普段1回に洗う量が乾燥容量へ収まるかを確認する必要があります。
乾燥容量を超えると不便
洗濯物をたくさん入れすぎると、乾燥時に衣類が動く空間が少なくなります。
- 乾燥時間が長くなる
- 一部が乾きにくくなる
- シワが増えやすくなる
- 結局一部を取り出して干す必要が出る
せっかくドラム式を買ったのに毎回「半分だけ乾燥」という運用になると、メリットが薄くなります。
洗濯物の詰め込みすぎについては、こちらでも詳しく解説しています。
洗濯機のぎゅうぎゅう詰めはNG?故障や生乾き臭を防ぐ適正量を解説
人数より洗い方で決める
容量は家族人数だけでは決められません。
同じ2人暮らしでも、毎日洗う家庭と週末にまとめ洗いする家庭では必要容量が違います。バスタオルを毎日何枚も使う家庭や、シーツを自宅で頻繁に洗う家庭も余裕が必要です。
反対に、一人暮らしで毎日少量しか洗わないなら、大容量モデルが必ずしも必要とは限りません。
洗面所が狭い場合は、コンパクトタイプのドラム式も比較候補です。ただし「幅が小さい」だけで判断せず、奥行、ドア開閉寸法、乾燥容量まで確認してください。
ドラム式が向く人・向かない人

ドラム式が向く人
- 洗濯物を干す時間を減らしたい
- 週に何度も乾燥まで使いたい
- 花粉や雨を気にせず洗濯したい
- タオル・肌着・普段着の洗濯が中心
- 共働きなどで家事の割り込みを減らしたい
- 本体価格より家事時間の削減を重視したい
このあたりが複数当てはまるなら、ドラム式はかなり検討しやすいです。
縦型も検討したい人
- 乾燥はほとんど使わない
- 外干しすること自体が苦にならない
- 泥・砂汚れの衣類を頻繁に洗う
- 洗濯機置き場や搬入経路が狭い
- 購入価格をできるだけ抑えたい
- 乾燥経路などの定期的な手入れを増やしたくない
こちらが多いなら、「ドラム式のほうが上」というイメージで無理に選ぶ必要はありません。
縦型+浴室乾燥、縦型+衣類乾燥機といった組み合わせのほうが暮らしに合う場合もあります。
選ぶ順番を決める
実際に商品を比較するときは、私は次の順番で候補を絞るのがおすすめです。
- 自宅へ設置・搬入できる機種だけ残す
- 必要な洗濯・乾燥容量を決める
- 乾燥方式を選ぶ
- お手入れ箇所と頻度を確認する
- 自動投入など便利機能を比較する
- 最後に価格で絞る
価格から選び始めると、安いけれど設置できない、乾燥容量が足りない、といったことが起きます。
まず「置ける」、次に「毎日の量を乾燥できる」。この2つが土台です。
ドラム式洗濯機のFAQ
ドラム式洗濯機の結論
ドラム式洗濯機の何がいいのかと聞かれたら、私は「乾燥まで任せることで、洗濯という家事を短くできること」だと思います。
節水、自動投入、温水洗浄など便利な機能はいろいろありますが、本質はそこです。
乾燥を日常的に使う人なら、干す・天気を見る・取り込むという作業を減らせるため、ドラム式へ払う金額に価値を感じやすいでしょう。
一方で乾燥を使わない人なら、本当にドラム式である必要があるのかを一度考えてみてください。
買う前に見るポイントは、乾燥頻度・汚れの種類・設置条件・予算の4つ。そして実際の商品選びでは、乾燥容量と乾燥方式まで確認します。
この順番なら、「人気だから買ったけれど自分には合わなかった」という失敗をかなり減らせます。

