掃除機とほうきはどっちが正解?生活タイプ別のおすすめと最強併用術

掃除機とほうきどっちが正解?生活タイプ別のおすすめと最強併用術

こんにちは。ガジェッター 暮らしアップデート、運営者の「Gio」です。

新生活を始めるタイミングや、長年使った掃除機が壊れて買い替えを検討する時期になると、ふと頭をよぎるのが「掃除機とほうき、結局どっちを選ぶべきなんだろう?」という根源的な疑問ですよね。

掃除機やほうきなど選択肢は多いが、自分の暮らしに合ったたった一つの正解を見つけたい

かつては掃除機が“家庭の必需品(いわゆる家電の三種の神器と語られた時代もありますが、構成は諸説あり)”として広く普及しました。一方で最近はライフスタイルの多様化に伴い、一人暮らしでスペースを節約したい方や、猫の毛の掃除に悩むペットオーナーの方を中心に、あえてアナログなほうきを選ぶ「原点回帰」的な動きも見られます。

迷ったらこの2つだけでOK(まずは小さく始めるセット)
フローリング中心なら、静かに“今すぐ掃除できる”道具が最強。まずはほうき+フロアワイパーで生活を回して、必要なら後から掃除機を足すのが失敗しにくいです。

もちろん、フローリングやカーペットといった床材の違いによっても最適な選択肢は変わってきますし、それぞれのメリットとデメリットを比較し始めるとキリがありません。「吸引力こそ正義」と考える人もいれば、「静寂こそ豊かさ」と感じる人もいます。私自身もガジェットオタクとして最新のロボット掃除機やスティッククリーナーを愛用してスペック比較を楽しむ一方で、実は職人が手編みした棕櫚(シュロ)ほうきの機能美にもどっぷりハマっていたりします。

「最新テクノロジー」と「伝統の知恵」。この記事では、そんな両方の良さと限界を知る視点から、あなたのライフスタイルにとってどちらが正解なのか、あるいはどう使い分けるのがベストなのかを、実体験と客観的なデータ、そしてリスク面への配慮も交えて徹底的に紐解いていきます。

この記事でわかること
  • 掃除機とほうきの決定的な違いとそれぞれの得意分野・苦手分野
  • ペットがいる家庭や一人暮らしにおける最適な選択肢とリスク管理
  • 騒音や排気を気にしつつ、アレルゲンや粉塵を必要以上に拡散させないための具体的なテクニック
  • 両方のいいとこ取りをして弱点をカバーし合う最強のハイブリッド掃除術
目次

掃除機とほうきはどっちがいい?選び方とメリット比較

掃除機とほうきどっちを選ぶ?フローリング・カーペット・ペットの有無で決まる3つの最適解

結論から言うと「どっちが優れているか」という単純な勝ち負けはありません。それぞれのツールには物理的な特性に基づく明確な得意分野と、どうしても避けられない苦手分野が存在するからです。「掃除機=進化・高効率」「ほうき=古い・非効率」という単純なイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、現代の住環境(集合住宅・在宅ワーク・ペット同居など)では、静かに“気になった瞬間に掃除できる”道具が再評価されやすい側面もあります。

一方で、アレルギー対策やカーペットの奥の汚れなど、吸い上げる力が必要な場面も確実にあります。まずは、物理的な仕組みや騒音レベル、そしてコストパフォーマンスの観点から、両者の違いを整理してみましょう。これを知るだけで、自分の生活環境にどちらがフィットするかが自然と見えてくるはずです。

掃除機とほうきのメリットとデメリットを徹底比較

掃除機はファンモーターによる「負圧(吸引力)」を利用して空気ごとゴミを吸い取る装置であり、ほうきは穂先による「物理的な接触と摩擦」を利用してゴミを移動させる道具です。この根本的なメカニズムの違いが、日々の使い勝手や室内の環境に大きな影響を与えます。

例えば、掃除機は微細なゴミまで吸い取れる反面、機種や使い方によっては「騒音」「排気・気流」「重量」「フィルター管理」といった課題が出ます。一方で、ほうきは驚くほど静かで手軽ですが、微細なチリ(小麦粉のような粉末、花粉など)を“完全にゼロ”にするのは難しく、掃き方やちりとりの扱いにコツが要ります。さらに、乾燥した環境で勢いよく掃けば、粉塵が舞うこともあります。

それぞれの特徴を、ガジェッター視点で比較表にまとめました。騒音や空気質については「道具だけ」ではなく「機種・フィルター・手順」で結果が変わる点もセットで押さえておくと安心です。

評価項目掃除機(吸引メカニズム)ほうき(接触メカニズム)
得意なゴミ微細なチリ、カーペット奥の汚れ(※機種・ヘッドで差)大きめのゴミ、髪の毛、ペットの毛、お菓子の食べこぼし
騒音レベルおおむね70〜80dBA台(機種・モードで差/強モードは80台になりやすい)非常に静か(掃除機より騒音トラブルになりにくい)
空気質リスク機種や排気性能次第で再飛散・排気の影響が出ることがある(HEPA等で低減しやすい)乾式で勢いよく掃くと粉塵が舞うことがある(ゆっくり掃く/湿式仕上げで低減)
準備の手間コード接続や充電、収納から出す手間が発生しやすい0秒(壁から外して手に取るだけで開始)
メンテナンスフィルター掃除、ゴミ捨て、ブラシの手入れ、充電管理穂先のクセ直し、絡まったゴミの除去(構造が単純で楽)
TCO(総保有コスト)高になりやすい(本体価格+電気代+消耗品+バッテリー交換費など)低になりやすい(初期投資のみ。ランニングコストは小さい)

タイプ別:ここだけ買えばOK

  • フローリング中心・静音重視:棕櫚(シュロ)ほうき+段差の少ないちりとり
  • カーペット多め・微細ゴミ重視:HEPA相当フィルター搭載の掃除機
  • ペットの毛が主戦場:ゴム/シリコンほうき(前処理)+仕上げに掃除機

騒音についての現実的な理解

掃除機の騒音は、機種やモード(強モードなど)によって幅がありますが、一般的な目安として70〜80dBA台に入ることが多いです。Yale大学の環境安全衛生局が公開しているデシベルレベルの比較チャートでは、掃除機の例が75dBA、通常の会話が60〜70dBAとして示されています。

つまり、掃除機の使用中はすぐそばにいる家族の声が聞き取りづらくなったり、テレビの音が聞こえにくくなったりしやすいレベルであり、集合住宅では時間帯や建物の遮音性能によっては「生活音として気になる」と受け取られる可能性もあります。

(出典:Yale Environmental Health & Safety『Decibel Level Comparison Chart』

夜しか掃除できない人向け(静音でストレス減)
掃除機を回せない時間帯は、静かに集める→短時間だけ吸うが最適解。まずは“静音の主役”を用意すると生活がラクになります。

「排気がない=アレルギーにいい」とは限らない

よく「ほうきは排気がないからアレルギーにいい」と言われますが、これは半分正解で半分注意が必要です。確かに掃除機のような強い排気風はありませんが、乾燥した室内でほうきをパタパタと勢いよく動かせば、床の上の微細なアレルゲンや微生物を含み得る粉塵を空中に舞い上げてしまうことがあります。実際、乾いた状態での掃き掃除が室内の粒子濃度を上昇させ得る、という報告もあります。

重要なのは「道具」だけでなく「使い方」です。ほうきを使う場合は、穂先を床から離さずにゆっくりと動かす「押し掃き」を意識し、最後にフロアワイパーや固く絞った雑巾で湿式(拭き)仕上げをすると粉塵を残しにくくなります。一方、掃除機を使う場合も、HEPAなど排気性能が高い機種を選びつつ、排気が未清掃部分に強く当たり続けない動線(端から順に、同じ場所を無駄に往復しない)を意識すると、粉塵の再飛散を抑えやすくなります。

粉塵を舞わせたくないなら「仕上げの湿式」が効く
乾式(掃く・吸う)だけで終わらせず、最後にフロアワイパー(ウェット)で仕上げると“残りの微細粉”を回収しやすくなります。

Gioの結論
スペック上の「除去率」だけで見れば掃除機が有利な場面は多いです。一方で、「いつでも使える」「サッと使える」というユーザビリティ(使い勝手)の面では、ほうきが圧倒的なアドバンテージを持っています。あなたの生活でストレスになっているのは「ゴミが残ること」ですか?それとも「掃除機を出すのが面倒で、掃除そのものを先延ばししてしまうこと」ですか?

フローリングとカーペットで最適な道具は変わる

「うちは掃除機派」「うちはほうき派」と決める前に、まず足元を見てください。床材との相性は、掃除道具選びにおいて最もクリティカルな要素です。見誤ると掃除が非効率になるだけでなく、床材を傷つける可能性もあります。それぞれの床材で物理的に何が起きているのかを深掘りしてみましょう。

フローリングには「ほうき」が相性よくなりやすい

日本の住宅で多いフローリングは、個人的に「ほうき」がかなり強いフィールドだと思っています。特に後述する棕櫚(シュロ)ほうきなどの天然素材系は、フローリングと相性がよいと感じる人が多いはず。

フローリング派の“育成アイテム”
棕櫚ほうきは「静か・手軽」だけじゃなく、使い込むほど馴染む道具。相棒感が欲しい人に刺さります。

一緒にあると快適:段差の少ないちりとり(最後の取り残しが減る)

フローリング上のホコリは軽く、表面も滑らかです。そのため掃除機のヘッド周りの気流や排気の当たり方によっては、吸い込む前に周囲の粉塵が舞いやすいことがあります。「掃除機をかけた直後なのに、またホコリが落ちている」という現象も、吸い残しだけでなく、掃除機がけや人間の歩行で一度舞った粒子が、時間をかけて沈降して戻ってきた可能性も考えられます。

ほうきであれば、強い気流を作りにくく、比較的静かにホコリを集められます。さらに、棕櫚ほうきは天然の油脂分が含まれることがあり、使い込むほど床に自然なツヤが出ると言われています。もちろん、市販の化学ワックスのように短時間でピカピカになるわけではありませんが、使い続けて床が“育つ”感覚は、ガジェット好きにはたまらない「育成要素」でしょう。

フローリング中心で静音性を重視するなら棕櫚(シュロ)ほうきとちりとりがおすすめ

カーペットには「掃除機」の吸引が有利になりやすいが…

カーペット敷きの部屋が多く、繊維の奥に入り込んだ見えないゴミやダニが気になる人への問いかけ

カーペットやラグ、絨毯の場合は話が別です。パイル(毛足)の奥に入り込んだ汚れを回収するには、物理的に「吸い上げる力(リフトアップ効果)」が必要になりやすいからです。

ほうきでカーペットを掃くと表面の髪の毛や大きなゴミは取れますが、奥の微細汚れまでは掻き出しづらいです。無理にゴシゴシすると摩擦で繊維を傷めることもあります。その点、掃除機(適切なヘッド)には、繊維の奥の汚れを回収しやすい物理的な優位性があります。

カーペットの微細なゴミやダニ対策にはHEPAフィルター搭載の掃除機が必須

カーペット多めなら:ここは掃除機に投資が正解
毛足の奥は“かき出し”だけでは限界が出やすいので、排気性能(HEPA等)やヘッド性能を重視して選ぶのが無難です。

補助:カーペットクリーナー(湿式)を定期的に入れると管理がラク

アレルギー対策の注意点
ただし、「掃除機をかければアレルギー対策は完璧」というわけではありません。掃除機がけだけではカーペット内のアレルゲンを完全に除去しきれない場合があることや、排気性能が低い機種では吸い込んだ粒子を再放出してしまうリスクも指摘されています。
本気で対策するなら、HEPA等の排気性能が高い掃除機を選ぶことに加え、「時間をかけてゆっくり吸う」「状況に応じて湿式(カーペットクリーナー等)も検討」「空気清浄機の併用」、さらには「寝室にはカーペットを敷かない」といった環境面の工夫を組み合わせるのが現実的です。

猫の毛対策には掃除機よりもゴムほうきがおすすめ

愛する犬や猫の抜け毛掃除が、日々の大きなストレスになっていませんか?

これ、意外と知られていないライフハックなのですが、ペット(特に犬や猫)の抜け毛掃除では、数万円〜十数万円の高級掃除機よりも、数千円で買える「ゴム製・シリコン製のほうき」が“特定の条件(毛が繊維に絡む場面)”で非常に強い場合があります。

「かき出し能力」に強いツール

掃除機でカーペットについた猫の毛を吸おうとすると、回転ブラシに毛が絡んでメンテが面倒…という経験はありませんか? 絡まった毛が抵抗になって吸引力が落ちることもあります。

そこでゴム/シリコン製のブレードを持つほうき(通称:ラバーブルーム)。ゴム特有の摩擦が、カーペット繊維に絡んだ毛をグリップして“かき出す”のに効きます。海外の家庭用品テストメディアでも、ラバー製のほうきがペットの毛の除去に有効という評価が見られます。ここは掃除機の「吸う力」とは別のアプローチで、摩擦を味方にするイメージです。

ペット毛の最適解:まず“かき出して”から吸う
カーペットに絡んだ毛は、吸引だけより摩擦で起こして塊にする方が速いことが多いです。ゴム/シリコンほうきで前処理→掃除機で回収が鉄板。

掃除機の前処理として使うのが正解

ただし、ゴムほうきだけで完結させようとすると、集めた毛が静電気でくっついたり、処理が面倒になることがあります。おすすめは「まずゴムほうきで毛をかき出して塊にする」→「その塊を掃除機で吸う」という連携プレー。これならブラシも汚れにくく、吸引力も維持しやすいです。

ペットの抜け毛対策にはゴム・シリコンほうきでの前処理と掃除機の併用が最強の解決策

さらに、掃除機のような大きい作動音が出にくいのもメリット。聴覚が鋭い犬や猫にとって、掃除機の音はストレスになり得ます。「掃除機を出すと猫が隠れる」という悩みがあるなら、日々のケアはゴムほうき、掃除機は週1回の仕上げ、のように使い分けるのもアリです。

ミニマリストに人気なのは場所を取らないほうき

最近のミニマリスト界隈や、「丁寧な暮らし」を発信するインフルエンサーの間でほうきが再評価されているのは、単なる懐古趣味というより、「佇まい」の良さと収納性の高さが理由になっていることも多いです。

「隠す収納」から「見せる収納」へ

一般的なキャニスター型掃除機は、ホースや本体が嵩張るため、クローゼット等に収納スペースを確保しがち。コードレス掃除機もスタイリッシュになりましたが、充電スタンドと電源の確保が必要で、置き場所によっては「家電感」が出ます。

その点、デザイン性の高いほうき(棕櫚ほうきや自立式ほうきなど)なら、部屋の隅に立てたり壁フックに吊るしたりするだけで、生活導線の邪魔になりにくく、インテリアとして成立しやすい。「道具を隠さなくていい」は、日本の住宅事情だとかなり大きいメリットです。

「0秒」で掃除が始まる心理的効果

そして何より、私がほうきを推す最大の理由は「初動の速さ」。掃除機は「出す→準備する→片付ける」という工程が発生しやすいですが、壁にかかったほうきなら手に取るだけでスタートできます。

たかが数秒、されど数秒。準備の手間があるほど「まあ後でいいか」が増えるのが人間です。「気になった瞬間にサッと掃除できる」ことが、結果として部屋をきれいに保つ秘訣になったりします。

一人暮らしの狭い部屋なら掃除機なしでも快適か

「掃除機って絶対に買わないといけませんか?」という質問、よくあります。私の回答は、「ワンルームや1K程度(20〜30平米)のフローリング中心なら、やり方次第で掃除機なしでも回るケースは多い」です。もちろん“全員にとって絶対OK”ではありませんが、スペース優先・静音優先なら検討する価値はあります。

騒音トラブルと生活リズムの問題

夜遅くに帰宅する生活リズムだと、掃除機の音は悩みどころ。木造アパートや壁の薄いマンションで23時に掃除機、はトラブルになり得ます。かといって休日の午前中を掃除機に捧げたくない気持ちも分かる。

その点、ほうきは静かなので、時間帯の制約が少ないのが強みです(とはいえ、床材によっては“擦れる音”は出るので、やさしく掃くのがコツ)。

圧倒的なコストパフォーマンス(TCOの視点)

経済合理性、いわゆるTCO(総保有コスト)で見ても差は出ます。

  • コードレス掃除機の場合: 本体価格(2万〜5万円)+電気代+消耗品(紙パック等)。さらにバッテリーは消耗品で、使用頻度や機種にもよりますが数年単位で劣化し、稼働時間が短くなることがあります。純正交換費用は1万円前後〜(機種によってはそれ以上)になる場合もあります。
  • ほうきの場合: 本体価格(数千円〜高くても2万円)。電気代ゼロ、消耗品は基本ゼロ。適切な手入れをすれば10年〜20年使えるものもあります。

数万円の掃除機を買う予算があれば、上質な「一生モノ」寄りのほうきに投資してもお釣りが来ることもあります。浮いたお金とスペースを、趣味や他のガジェットに回せるのは素直にうれしい。

もちろん、「絶対に掃除機が必要ない」と言い切るわけではありません。ラグを敷いている場合や、微細なチリまで徹底的に回収したい場合は掃除機が有利です。ですが、まずはほうき+フロアワイパーでスモールスタートし、必要ならハンディクリーナーを足す、という段階的な選択はかなりリスクが低いと思います。

掃除機とほうきはどっちも使う?賢い併用術とおすすめ

ここまで「掃除機 vs ほうき」という対立構造で比較をしてきましたが、実は私が最もおすすめしたいのは「どっちか」を無理に選ぶのではなく、「両方のいいとこ取り」をするスタイルです。掃除機とほうきは、互いの弱点をうまく補完し合える関係にあります。

最強の掃除術はほうきと掃除機の併用スタイル

掃除の効率を上げつつ、室内の粉塵を必要以上に舞い上げないために有効になりやすい手順のひとつが、「掃いてから、吸う」という流れです。いきなり掃除機を長時間回すより、前処理で“大物と毛”をまとめてから短時間で吸う方が、騒音・排気・メンテのストレスを下げやすいケースがあります。

フェーズ1:ドライ・スイーピング(ほうき)

まずは、ほうきで大きなゴミ、髪の毛、パン屑、表面の綿埃を静かに集めます。この際、換気扇を強で回したり扇風機を直当てしたりすると、強い気流が生まれて粉塵が舞いやすくなるので注意。比較的穏やかな環境で、床の上のゴミを一箇所にまとめましょう。この段階では“微細なチリまで完璧に”を狙わず、目に見えるゴミを集めることに集中します。

フェーズ2:バキューム(掃除機・ハンディクリーナー)

ほうきの弱点は「ちりとりで回収する際、最後に少し残る(段差問題)」こと。ここで掃除機の出番です。ほうきで集めたゴミの山をノズルでサッと吸い取ります。稼働時間は数秒〜数十秒で済むので、騒音や排気の影響も相対的に小さくしやすいです。

「掃いて→吸う」を最短でやるならこの2つ
ほうきで集めた山をハンディで一瞬回収。もしくは電動ちりとりがあると“段差問題”がほぼ消えます。

フェーズ3:ウェット(水拭き)

最後に、取り切れなかった微細なチリや皮脂汚れを、フロアワイパーや固く絞った雑巾で水拭きして仕上げます。いきなり水拭きをするとホコリが泥状になって広がることがありますが、フェーズ1・2を経ていればそのリスクを下げられます。

ハイブリッドのメリット
この手順なら掃除機を長時間稼働させる必要がないため、バッテリーの節約になりやすく、粉塵の舞い上がりリスクも抑えやすいです。掃除が終わったら、状況に応じて窓を開けて換気をする(※花粉が多い日などはタイミングを選ぶ)と、室内の空気もリセットしやすくなります。
「アナログで集めて、デジタルで処理する」。これが現代におけるかなり現実的でストレスの少ない掃除術だと私は思っています。

一生モノとして使える棕櫚ほうきのおすすめ

フローリング中心の生活で、「道具を育てる」ことに喜びを感じるタイプなら、迷わず棕櫚(シュロ)ほうきをおすすめします。ホームセンターの化繊ほうきとは別物です。

和歌山の伝統工芸「鬼毛」の凄み

和歌山の「山本勝之助商店」などが手掛ける「鬼毛(おにげ)」と呼ばれる上位グレードは、繊維を選別して束ねたタイプ。タワシのように硬すぎず、しなやかな弾力を持ちます。

畳やフローリングを撫でるように掃くだけで、繊維の表面構造が綿埃や髪の毛を絡め取りやすい。加えて、プラスチック素材に比べて静電気が起きにくい(起きても影響が出にくい)と感じる人が多く、ゴミがまとわりついてストレス…が減りやすいです。

天然の油脂分による「育てる」楽しみ

棕櫚繊維には天然の植物性油脂分が含まれることがあり、使い込むほど床に微量ずつ移って自然なツヤが出ると言われています。もちろん、市販のフロアワックスのように短期間で劇的に光るわけではありませんが、化学薬品に頼らず床の状態を整えたい人には魅力的です。
10年、20年と使い続けると穂先が床材に合わせて摩耗し、“自分の家に最適化された形”に育っていきます。単なる消耗品ではなく、相棒として道具を選びたい人には刺さるはず。

ペットの抜け毛掃除に最強なシリコン製ほうき

「猫の毛対策」として導入するなら、シリコンやゴム製のブレードを持つほうきがベストバイ候補。韓国発の「スリージャルビ」や、国内メーカーの類似製品も人気ですね。

水洗いできる「衛生面」のアドバンテージ

これらの良さは除去能力に加えて、メンテナンス性が高い点。獣毛ブラシやナイロンブラシは絡まりやすく、使い続けると薄汚れが気になりがち。でもシリコンブレードは絡まる余地が少なく、水で流してリセットしやすい。

お風呂場で洗って、そのまま水切り(スクイージー)として壁や床の水滴を掃くことも可能です。「部屋の掃除」と「水回りの掃除」を1本でこなせるマルチタスク感は、物を持たない派にも相性よし。ペットの毛に悩む方は、メイン掃除機とは別に「対・毛用サブ武器」として一本あるとQOLが上がりやすいです。

ほうきの粉落ち対策と長く使うための手入れ方法

ほうき、特に天然素材の棕櫚ほうきを導入する際に知っておきたいのが「粉落ち」。これを知らずに「不良品?」とガッカリする方もいます。

初期の「粉落とし」は慣らし運転

購入直後の注意点
新品の棕櫚ほうき(特に「皮巻き」タイプなど一部)では、製造過程で残った粉(棕櫚粉)がパラパラ落ちることがあります。天然素材ゆえに起こり得る現象で、一定期間で落ち着くケースが多いです。

対策はシンプル。天気の良い日に屋外で穂先を払ったり、軽く叩いて余分な粉を落とします。最初のうちは掃除のたびに少し出ることもありますが、使い込むうちに落ち着く場合が多い。ここを“慣らし運転”として楽しめるかどうかが、棕櫚ほうきと長く付き合えるかの分かれ目です。

吊るして保管するのが鉄則

保管は基本「吊るす」。穂先を床につけたまま立てかけると自重でクセがつき、掃き心地が悪くなりやすいです。多くの棕櫚ほうきには紐が付いているので、壁フックに吊るして保管しましょう。直射日光や雨を避け、風通しの良い場所だとなお良いです。

最終結論:あなたはどのセット?

  • 静音・フローリング:棕櫚ほうき+ちりとり+フロアワイパー
  • カーペット多め:HEPA掃除機+(必要なら)湿式クリーナー
  • ペット毛:ゴムほうき+ハンディ(前処理→回収)

結局掃除機とほうきはどっちが正解か総まとめ

最後に「掃除機 ほうき どっち」という問いへの答えをまとめます。普遍的な正解はなく、あなたが「今の生活において何を最優先するか」で決まります。

【まとめ表】掃除機とほうきどっちが正解?生活スタイル別の最適解とおすすめの組み合わせ
  • 掃除機がおすすめな人:
    • 部屋の大部分がカーペットやラグ敷きである。
    • 「時短」を最優先し、広範囲を一気にきれいにしたい。
    • ダニや粉塵対策を徹底したい(排気性能の高い機種を選び、必要に応じて換気・拭き掃除も併用)。
  • ほうきがおすすめな人:
    • 床がフローリングや畳中心である。
    • 夜間や早朝に掃除をする必要があり、「静音性」を重視する。
    • ペットの抜け毛を効率よく集めたい(シリコン/ゴム系ほうき推奨)。
    • 掃除機を出す準備動作が嫌で、掃除のハードルを極限まで下げたい。
    • ランニングコストを抑えたい。

個人的な最適解としては、「メインは上質なほうきで日々の汚れをサッと取り、週末や仕上げ用にコンパクトな掃除機(または電動ちりとり)を併用する」というスタイルです。これなら、テクノロジーの恩恵とアナログな道具の心地よさの両方をバランスよく享受できます。

掃除道具を変えることは、単にゴミを取る手段を変えるだけでなく、日々の時間の使い方や、部屋での過ごし方を変えることにも繋がります。「効率」を追うのも良いですが、たまには「静寂」の中で手を動かす時間を楽しんでみるのも、現代人にとっては贅沢かもしれません。ぜひ、あなたのライフスタイルに合った「掃除の正解」を見つけてみてくださいね。

自分に合った正しい掃除道具を選ぶことは、日々の暮らしそのものを豊かにする
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次