記事内容更新:2026年8月20日
こんにちは。Gajetter | 暮らしアップデート、運営者のGioです。
ドラム式洗濯機がずれる、脱水のたびにガタガタ振動する、本体が歩くように動く……こうなると「このまま使って大丈夫?」「防振マットを敷けば直る?」と不安になりますよね。
結論からいうと、いきなり防振マットを買う前に、洗濯物の片寄り・本体の水平・排水・輸送用固定ボルトを確認するのが先です。
特に「脱水のときだけ揺れる」のか、「洗濯物を入れていない状態でも揺れる」のか、「購入直後や引っ越し直後から激しく揺れる」のかで、疑う原因が変わります。
| 症状 | まず疑う原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 購入直後・引っ越し直後から激しく揺れる | 輸送用固定ボルト・設置不良 | 運転を止めて据付状態を確認する |
| 脱水のたびにガタガタする | 洗濯物の片寄り・量・入れ方 | 洗濯物をほぐして入れ直す |
| 防水パンの中で少しずつずれる | 水平不良・脚の接地・床面 | 水平とガタつきを確認する |
| 脱水を何度もやり直す・エラーが出る | 片寄り・排水不良 | 洗濯物と排水まわりを確認する |
| 洗濯物が入っていなくても強く振動する | 設置または本体側の問題 | 基本項目を確認し、改善しなければ点検を依頼する |
| 異音・焦げ臭さ・水漏れを伴う | 故障や内部異常の可能性 | 使用を中止してメーカーへ相談する |
- ドラム式洗濯機がずれる・揺れがすごい原因の切り分け方
- 脱水時のガタガタ振動を抑えるために最初に確認すること
- 排水フィルター・水平・防振ゴム・かさ上げ台の確認ポイント
- E04・C04など脱水エラーが出たときの考え方
- 修理や買い替えを検討したほうがよい症状
ドラム式洗濯機がずれる・揺れがすごい原因

ドラム式洗濯機は脱水時に高速回転するため、洗濯物の重量バランスや設置状態の影響を受けます。
日立も、ドラム式洗濯機の振動について「本体が水平に設置されていない」「洗濯物が片寄っている」「輸送用ボルトが残っている」「床が滑りやすい・弱い」といった項目を確認するよう案内しています。
出典:日立「洗濯機が振動して、『ガタガタ』と大きな音が出ます。(ドラム式)」
防振用品を追加する前に、まず原因を一つずつ切り分けていきましょう。
購入直後・引っ越し直後なら輸送用固定ボルトを確認

新品を設置した直後や引っ越しで移設した直後から本体が跳ねるように揺れるなら、最初に確認したいのが輸送用固定ボルトです。
輸送用固定ボルトは、運搬中に内部のドラムが大きく動かないよう固定するための部品です。運転時には取り外す必要があり、日立も「外さないまま運転すると振動や騒音が大きくなる」と案内しています。
特に次の症状が購入・移設直後から出ている場合は要確認です。
- 脱水に入ると本体が跳ねるように動く
- ガツン、ドンという大きな衝撃音がする
- 防水パンの中で急激に位置が変わる
- 設置した初日から振動が異常に大きい
基本的には背面を確認しますが、固定ボルトの位置や本数、外し方は機種によって異なります。必ずその機種の据付説明書を確認してください。
外した輸送用固定ボルトは、引っ越しなどで再び必要になる場合があります。取扱説明書と一緒に保管しておくと安心です。
脱水時だけガタガタするなら洗濯物の片寄りを確認

「洗いやすすぎのときは普通なのに、脱水になると急にガタガタする」という場合は、洗濯物の片寄りが有力です。
水を含んだ衣類が一方向へ集中すると、回転時の重量バランスが崩れます。脱水では回転速度が高くなるため、片寄りの影響が大きな振動として現れやすくなります。
特に片寄りやすいのは次のようなものです。
- バスタオル
- ジーンズ・デニム
- パーカーや厚手のスウェット
- シーツ・タオルケット
- 毛布などの大物
- 洗濯ネットにまとめて入れた衣類
洗濯物は多すぎても少なすぎても片寄ることがある
詰め込みすぎると衣類が十分に動かず、一つの塊になったまま脱水へ進むことがあります。
反対に、厚手の衣類やタオルなどを少量だけ洗った場合も、一方向へ集まって片寄ることがあります。
日立もC04の対処方法として、シーツ・タオルケット・ジーンズなど水を含みやすい洗濯物を単品で洗った場合には、ほかの洗濯物を追加する方法を機種別サポートで案内しています。
ただし、大物の洗い方や適正量は機種によって異なります。毛布などは取扱説明書で指定されたコース・入れ方を優先してください。
洗濯物を多く入れすぎている場合は、脱水時の片寄りだけでなく洗浄やすすぎにも影響します。適正量の考え方は、洗濯機のぎゅうぎゅう詰めがNGな理由で詳しく解説しています。
ガタガタし始めたら一度止めて入れ直す

脱水で激しく揺れ始めたら、無理に終わるまで運転を続けるより、一度停止して洗濯物をほぐして入れ直します。
重い衣類だけが一方向へ固まらないよう、ドラム内に偏らない形で入れ直してください。
特定の洗濯物を入れたときだけ症状が出るなら、本体故障ではなく片寄りによる可能性をまず考えられます。
防水性衣類・防水シートは脱水しない

レインコートや防水シーツなど、防水性が高いものには特に注意が必要です。
防水性の高い製品は水が正常に抜けにくく、脱水時に大きな重量の偏りが発生するおそれがあります。
Panasonicも、防水性のシートや衣類を洗濯・脱水すると、脱水中に異常振動を起こし、本体の損壊やけがにつながるおそれがあるとして注意喚起しています。
洗えるかどうかは衣類側の洗濯表示だけで判断せず、洗濯機側の取扱説明書にある「洗濯・脱水できないもの」も確認してください。
洗濯ネットも詰め込みすぎに注意
洗濯ネットに衣類を詰め込みすぎると、水を含んだ大きな塊になって片寄りの原因になります。
日立もC04の対処方法で、ひとつの洗濯ネットへ詰め込まず、複数のネットへバランスよく分ける方法を案内している機種があります。
ネットは衣類の量に合ったサイズを使い、詰め込みすぎないようにしましょう。
排水フィルター・排水ホースも確認する

洗濯物を入れ直しても脱水が安定しないなら、排水まわりも確認します。
排水フィルターや排水口が詰まっていたり、排水ホースが折れたりつぶれたりしていると、排水が正常に進まず脱水に影響することがあります。
次の症状が一緒に出ている場合は排水系も疑いましょう。
- 脱水に入るまで時間がかかる
- 脱水を何度もやり直す
- 運転終了後も衣類がかなり濡れている
- 排水エラーが表示される
- 排水フィルターにゴミがたまっている

確認する順番は、排水フィルター → 排水ホースの折れ・つぶれ → 排水口です。
排水フィルターを開けると水が出る機種があります。必ず取扱説明書の手順に従い、必要に応じてタオルやトレーを用意してください。
排水エラーが頻発する、水漏れや異臭がある、清掃しても改善しない場合は、無理に運転を繰り返さずメーカーや販売店へ相談しましょう。
本体の水平・脚のガタつき・床面を確認する

洗濯機が防水パンの中で少しずつ移動する場合は、水平状態と脚の接地も重要です。
日立も、本体が水平に設置されていないと洗濯物が片寄り、振動につながることがあるとして、水準器による確認を案内しています。
本体の四隅を軽く押してカタカタとガタつく場合も要確認です。
調整脚の使い方や固定方法は機種によって異なるため、据付説明書を見ながら調整してください。
床が滑りやすい・柔らかい場合も振動しやすい
本体が水平でも、床側の条件によって振動が増えたり、本体が移動したりすることがあります。
日立は、滑りやすい床、弱い床、柔らかいフローリングなども振動の原因になる場合があるとして、機種に応じて補強板を案内しています。
床が原因と考えられる場合も、自己判断で板やキャスター台を追加するのではなく、洗濯機メーカーの据付条件を優先してください。
洗濯物が入っていない状態でも揺れるなら点検を検討
ここは旧記事から残しておきたい重要な切り分けポイントです。
洗濯物の片寄りが原因なら、基本的には洗濯物が入っているときに症状が出やすくなります。
一方、水平・輸送用固定ボルト・床などを確認しても改善せず、洗濯槽内に何も入れていない状態でも強く振動する場合は、本体側の問題も考える必要があります。
日立公式サポートでも、対策をすべて試して改善しない場合や、洗濯槽内に何も入れていない状態でも振動する場合は、本体に問題が発生している可能性があるとして点検・修理を案内しています。
異常な振動が出ている洗濯機で、原因確認のために何度も試運転する必要はありません。基本項目を確認して改善しないなら、販売店またはメーカーへ相談しましょう。
ドラム式洗濯機のずれ・振動を抑える対策
原因を確認したら、次に対策です。
おすすめの順番は、洗濯物 → 排水 → 水平・設置 → 本体設定 → 防振用品です。
防振ゴムやかさ上げ台は便利ですが、片寄りや設置不良を直すための道具ではありません。まず原因側を整えてから使うのが基本です。
防振ゴム・防振マットは設置確認後に使う

水平・洗濯物・排水に問題がなく、床へ伝わる振動や位置ずれが気になる場合は、防振ゴムや防振マットを検討できます。
ずれ対策では、振動を吸収する性能だけでなく、洗濯機の脚が安定して載り、滑りにくいことも大切です。
選ぶ際は次の点を確認してください。
- ドラム式洗濯機に対応しているか
- 本体重量に対応した耐荷重か
- 洗濯機の脚が安定して載るサイズか
- 防水パン内で使用できるか
- 洗濯機メーカーの設置条件に反していないか
柔らかすぎる防振材は、本体が沈み込んで安定しないこともあります。取り付け後は水平とガタつきをもう一度確認してください。
\ 床への振動やずれが気になるときの選択肢 /
防振ゴムを選ぶ場合は、ドラム式洗濯機の重量、脚のサイズ、防水パンとの相性を確認して選びましょう。
かさ上げ台は排水・掃除目的も含めて判断する

洗濯機の下に空間を作りたい場合は、かさ上げ台も選択肢になります。
かさ上げすると、排水ホースを取り回しやすくなったり、排水口や洗濯機下を掃除しやすくなったりするメリットがあります。
特に排水ホースが洗濯機の下で折れている、押しつぶされている、排水口へアクセスしにくいといった環境では、設置状態を見直すきっかけになります。
ただし、かさ上げすれば必ず振動が減るわけではありません。本体の重心が高くなるため、製品や設置方法によっては安定性に影響することもあります。
耐荷重、脚のサイズ、防水パンとの相性、洗濯機メーカーの設置条件を確認して選んでください。
かさ上げ台のメリット・デメリットや選び方は、洗濯機のかさ上げ台は必要かで詳しく解説しています。
\ 排水口や洗濯機下の掃除スペースを確保したい方へ /
かさ上げ台を選ぶ場合も、ドラム式洗濯機への対応、耐荷重、高さ、脚の載り方を確認してから導入しましょう。
低振動モードなど脱水設定も確認する
設置や洗濯物に問題がなく、「故障というほどではないけれど脱水時の振動や音を少し抑えたい」という場合は、本体設定も確認してみましょう。
メーカーや機種によっては、脱水時の振動を抑える設定が用意されています。
たとえば日立の一部機種には「低振動モード」、シャープの一部機種にも「低振動」など脱水の立ち上がりを調整する設定があります。
ただし、低振動設定では脱水時間が長くなるなど、通常とは運転内容が変わる場合があります。また、輸送用固定ボルトや水平不良など根本的な問題を設定変更で直すことはできません。
まず設置・片寄り・排水を確認し、そのうえで取扱説明書に該当設定があれば利用する、という順番がおすすめです。
エラーコード・異音が出る場合の確認ポイント
振動だけでなくエラーコードや異音が出ている場合は、それも原因を切り分ける手掛かりになります。
ただし、エラーコードや音だけで故障部品まで断定しないことが重要です。
E04・C04はメーカーと機種を確認する

エラーコードはメーカーや機種ごとに意味が異なります。
たとえば日立の一部機種ではC04が脱水時の洗濯物の片寄りに関する表示として案内され、洗濯物の入れ直しや本体の水平確認などが対処方法になっています。
シャープの一部機種でも、脱水時にE04が表示される場合があり、洗濯物の状態や脱水設定などを確認する案内があります。
| コード例 | メーカー例 | まず確認すること |
|---|---|---|
| C04 | 日立の一部機種 | 洗濯物の片寄り、本体の水平、洗濯物の種類・量 |
| E04 | シャープの一部機種 | 洗濯物の片寄り、脱水状態、本体設定 |
同じ英数字でもメーカーや機種によって意味が異なるため、「E04なら必ず○○」「C04なら故障」と一律に判断しないでください。
表示が出たら、まず自分の機種の取扱説明書またはメーカー公式サポートで意味を確認しましょう。
ゴロゴロ・ガリガリなど異音が続く場合

洗濯物の片寄りや排水、水平を確認しても、ゴロゴロ・ガリガリ・金属が擦れるような異音が続く場合は注意が必要です。
異音の原因には、異物、回転部、駆動部、内部支持部品など複数の可能性があります。
次のような症状がある場合は、早めに販売店やメーカーへ相談しましょう。
- 脱水の回転が速くなるほど異音が大きくなる
- 洗濯物を変えても毎回同じ音がする
- 金属が擦れるような音がする
- 手でドラムを動かしたときにも違和感がある
- 片寄り・水平・排水を確認しても改善しない
音だけから「ベアリング故障」「モーター故障」などと断定するのは避けましょう。ユーザーが安全に確認できる範囲を超える場合は、自分で分解せず点検を依頼してください。
焦げ臭い・水漏れ・異常振動なら使用を中止する
次のような症状がある場合は、防振ゴムなどで様子を見る段階ではありません。
- 焦げ臭いにおいがする
- 水漏れしている
- 通常とは明らかに違う大きな異音がする
- 本体が大きく移動するほど振動する
- 異常な発熱がある
無理に使い続けず運転を停止し、メーカーや販売店へ相談してください。
改善しない場合は修理・買い替えを検討
洗濯物、排水、水平、輸送用固定ボルト、床、本体設定まで確認しても毎回激しく揺れる場合は、点検・修理を検討する段階です。
特に洗濯槽内に何も入っていない状態でも振動する場合は、日立も本体に問題が発生している可能性があるとして修理相談を案内しています。
修理費用は、原因となる部品、技術料、部品代、出張料などによって大きく変わります。
日立やシャープなどは公式サイトで洗濯機の修理料金目安を公開しているため、修理を依頼する前に確認しておくと判断しやすくなります。
修理か買い替えかは、単純に使用年数だけで決めず、次の条件をまとめて判断しましょう。
- 購入からの使用年数
- メーカー保証・延長保証の有無
- 修理見積額
- 部品供給の状況
- 振動以外にも不具合が出ているか
購入して間もない機種なら、自己判断で部品を交換したり設置方法を大きく変更したりする前に、購入店へ相談するのがおすすめです。
洗濯機の振動・設置・使い方をまとめて確認したい方へ
洗濯機の容量、詰め込みすぎ、洗剤量、設置、振動対策などは、洗濯機の使い方・選び方・トラブル対策まとめで整理しています。
ドラム式洗濯機のずれ・振動に関するよくある質問
まとめ:ドラム式洗濯機がずれる・揺れがすごいときは原因から確認

ドラム式洗濯機がずれる、揺れがすごい、脱水でガタガタするという場合は、いきなり防振マットを追加するのではなく、原因を順番に確認することが大切です。
基本的には、次の順番で確認してみてください。
- 購入直後・移設直後なら輸送用固定ボルト
- 脱水時だけなら洗濯物の片寄り・量
- 脱水が終わらないなら排水フィルター・排水ホース
- 本体がずれるなら水平・脚・床面
- 軽い振動が気になるなら低振動設定や防振用品
ここまで確認しても改善しない場合や、洗濯物が入っていない状態でも強く振動する場合は、本体側の問題も考えられます。
焦げ臭い、水漏れ、異常な音、本体が大きく移動するほどの振動がある場合は、無理に使い続けずメーカーや販売店へ相談してください。
防振ゴムやかさ上げ台は、原因を確認したあとで床への振動や位置ずれを抑える補助策として使うと、選び方を間違えにくくなります。


